新々刀最上作『左行秀 嘉永五年八月日』正真甲種特別貴重刀剣認定書 土佐の名工 刀身重量1.1kg大切先豪壮刀 佐藤寒山鞘書
左行秀は文化十年、筑前国に生まれました。筑前左文字三十九代目を
称しました。天保の初めに江戸へ出て細川正義門人の清水久義に
鍛刀を学びました。弘化三年、三十四歳の時に土佐に下ります。文久二年の
初めころまでには江戸に戻り土佐藩邸に住して作刀しました。安政二年に
土佐藩工になります。しかし、慶応三年五月頃に土佐藩士で後に
自由民権運動で知られる板垣退助との不和が原因で江戸から土佐に戻っています。
明治三年頃までの作刀があり、晩年は明治二十年に没するまで横浜に住しました。
源清麿と双璧をなす新々刀の名工として名高く評価されています。藩工であった
ので土佐藩士の求めに応じていましたが板垣退助との不和で一時期裏切り者であると
評判を落としており試し斬りなどに用いられており現存品は他の新々刀一流工と
比較して少なくなっています。
この刀は鎬造、庵棟、身幅極めて広く、元先の幅差が少なく重ね非常に厚く、
反りやや浅くつき、大切先となり、幕末に流行した豪壮で堂々たる姿となっています。
鍛えは小板目肌がよくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入る見事な鍛えになって
いると思います。刃文は互の目を基調として、足が太く長く入り、やや逆足ごころを
交え、沸よくつき、荒めの沸が所々つき、金筋、砂流しかかり、明るく冴えています。
帽子は乱れ込んで先は掃きかけています。銘は行書で左行秀、嘉永裏年紀があります。
鞘には新刀研究の大家であり戦後の刀剣界を牽引した佐藤寒山です。甲種特別貴重刀剣認定書は
日本美術刀剣保存協会に現物を持ち込み間違いないものである事を確認済みです。
左行秀と固山宗次その一類に近似する作品があるという事ですので参考資料を
お預かり致しましたので掲載致します。薄錆がありますが直ぐに取れるものです。
このままでも鑑賞に大きな差し支えはないと思います。大切先の豪壮な体配で行秀の
見どころが十二分に発揮された一振りだと思います。
長さ/75.6cm 反り/1.5cm
元幅/36.8mm 元重/7.5mm 先幅/31.1mm 先重/6.5mm 刀身のみの重量1100g
計測数値の誤差はご容赦下さい。
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入札、落札された場合は商品画像、商品説明、質問の回答にご納得頂き、取引条件にご同意頂いたものとさせて頂きます。
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「所有者変更届を20日以内に郵送」して下さい。
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（2024年 4月 23日 15時 23分 追加）銘は行書と説明させて頂きましたが正しくは草書となります。訂正させて頂きます。
なお草書は数が少なく貴重な銘となっております。宜しくお願い致します。