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難しいけど面白い!おすすめの日本小説7選

  

心を見つめる日本の小説

 

はっきりとしない主語や独特な文化的背景が相まって、海外の方には理解しづらいと言われる日本の小説。だからこそ、他の国にはない魅力がたくさん詰まっています。私小説を中心に発展したため、心理描写が繊細な作品が多く、四季がある国ならではの美しい季節描写も豊富です。心を深く見つめるあまり、猫視点になってみたり(※1)檸檬を爆弾と考えたり(※2)歯に執着したり(※3)と、奇想天外な展開が多いのも特徴と言えるかもしれません。

 

今回はそんな日本の小説についてご紹介します。小説選びのポイントやおすすめの日本小説から作家と猫という視点まで、お気に入りを見つけるための要素をいくつかまとめてみました。

(※1夏目漱石「我が輩は猫である」※2梶井基次郎「檸檬」※3川上未映子「わたくし率 イン 歯ー、または世界」

 

  

小説選びに迷ったら

 

膨大な日本の小説の中から、好みのものを見つけるのは容易ではありません。ここからは、読みたい本を探す際に役立つポイントをいくつかご紹介します。思想や文体の傾向がわかる流派や、権威ある賞の特徴などを簡単に解説していますので、本選びの参考にしてみてください。

 

<時代が反映される主義・流派>

もしあなたが明治〜昭和中期の名作を探しているなら、いくつか日本文学の種類を知っておくと読みたい小説を見つけやすいかもしれません。例えば、明治大正時代に活躍した夏目漱石や森鴎外は「反自然主義」に分類されます。当時流行していた現実を客観的に描く「自然主義」に反抗したもので、個々の心情や文体の美しさに重きを置いています。同じく文章の美しさを追求したグループには、昭和初期に登場した「新興芸術派」が挙げられます。川端康成などが属し、擬人法や比喩表現が多用された芸術的な文章を楽しむことができます。日本語の美しさを味わいたい方にはこういった主義・流派がおすすめです。

また、日本の小説には第二次世界大戦を期に独特の流れがあります。終戦直後には坂口安吾や太宰治などの「無頼派」が台頭。この時代ならではの退廃的な世界観で、今でもカルト的な人気があるジャンルです。その後、安部公房や三島由紀夫など戦中・戦後の混沌を社会問題的に捉えた「戦後派」が登場します。どちらも生死に直面していた時代背景を感じる流派で、重厚感ある作品を選びたい方におすすめです。

 

<作家が選ぶ直木賞・芥川賞>

日本には、「直木賞」と「芥川賞」という誰もが知る文学賞があります。どちらも年に2回選考があり、選ぶのは複数名の権威ある作家です。話題性と実力を兼ね備えた作品を探している方は、このような賞の受賞作から選ぶのも1つの方法と言えるでしょう。各賞の特徴として、「直木賞」は娯楽性の高い大衆文学が対象です。歴史上の出来事に脚色を加えた歴史小説・時代小説から選ばれるのが主流でしたが、近年では推理小説やミステリー小説からの選出も増えました。

一方、「芥川賞」は純文学を対象としています。純文学とは、文学の芸術性に重きをおいた小説を指します。新人作品から選ぶことを原則としているため、無名の作家が受賞し大きな話題を呼ぶこともあります。読みやすさより文学の美しさを求める方には芥川賞作品がおすすめです。また、この2つの賞と肩を並べて最近話題になっているのが「本屋大賞」。全国の書店員による投票で選ばれる賞で、より多くの読者に親しみやすい作品が受賞すると評判です。   

 

  

おすすめの日本小説

不朽の名作・直木賞/芥川賞/本屋大賞受賞作品・映画化で話題の作品から代表的なものを選びました。あらすじとあわせて作者や作品の特徴を簡単にご紹介します。

  

<不朽の名作を読みたい方におすすめの小説>

・夏目漱石 「こころ

 

「こころ」は夏目漱石の代表作であり、日本で最も知られている小説の1つです。少年が先生と慕う男性からもらった手紙の内容を軸に物語は構成されています。手紙には友人の裏切り・自殺・自身のエゴなどが綴られ、先生はやがて自殺へと向かいます。この頃の漱石はエゴと倫理観についての作品を続けて執筆しています。その背景にはサムライ的な精神が咎められ、西洋的な自由と平等を求める気風が高まる時代の流れがありました。大きく変わる価値観の中で揺れ動く日本人のこころを見つめた作品です。

 

・三島幸夫 「金閣寺」 

 

この物語は金閣寺が放火された実際の事件に影響を受けた三島が、犯人の心情を想像して書き上げました。貧しさや吃音の境遇を持ち、幼い頃からいじめられていた主人公が、誰からも美しいと尊ばれる金閣寺へ執着していきます。戦争が激化する中、自身も金閣寺も燃えて亡くなる可能性があることに刹那的な美を感じた主人公は、金閣寺の放火と自殺への思いを馳せていきます。作中に描かれた”世界を変えるのは認識か行為か”という問いが、割腹自殺を遂げた三島自身の壮絶な人生への問いと重なる作品です。

  

<文学賞受賞作品を読みたい方におすすめの小説>

・川上未映子「乳と卵

 

2008年に芥川賞を受賞した作品です。作者は、最新作「夏物語」をナタリーポートマンが愛読していることでも話題の川上未映子。豊胸手術をしたい母親と反抗期で筆談しか受け付けない長女のいびつなコミュニケーションを、次女が見つめる形で描かれています。芸術性を問う芥川賞作品らしく、読点で区切られた改行のない独特の文章が特徴的。さらに全体を通して関西弁で語られることでユニークな文章の流れをもった作品です。

 

東野圭吾 「容疑者Xの献身

 

2005年に直木賞を受賞した作品です。作者である東野圭吾は推理小説家として確かな人気を持ち、2014〜2019には直木賞の選考委員も務めています。この作品は天才物理学者湯川が事件を解決するシリーズの1つで、暴力と金の無心を繰り返す元夫を殺してしまった母親を、数学者である隣人が完璧なアリバイで助けることが物語の軸となります。数学者が湯川の友人であることが物語に深みを持たせ、泣ける推理小説として人気を博しました。

 

・逢坂冬馬 「同士少女よ敵を撃て

 

2022年に「本屋大賞」を受賞した作品です。この小説は他にアガサクリスティー賞大賞を受賞し、直木賞にもノミネートされました。舞台は1942年、ドイツと戦争真っ只中のソ連です。主人公は親を殺され戦争への参加を決意する少女。実在したソ連の女子狙撃兵部隊を基に、戦時下の女性について描かれています。史実に則したリアリティと、復讐劇や少女の成長物語といったストーリー性が融合し、引き込まれると評価されました。アニメ的な雰囲気の会話文を中心としたやさしい文章で、若い人に人気です。

  

<映画化で話題の作品を読みたい方におすすめの小説>

・村上春樹 「ドライブマイカー

 

「ドライブマイカー」はアカデミー賞を受賞した映画の原作で、6つの物語からなる短編集「女のいない男たち」に収録されています。目の病気により車の運転ができなくなった俳優が、運転手として雇った女性や亡き妻の浮気相手だった男との交流を通し、自分自身を見つめていく物語です。村上春樹の小説は、わかりやすい文章でありながら読者の想像力で補完していくような言い回しが特徴で、国籍問わず親しみやすい作風です。

 

・伊坂幸太郎「マリアビートル

 

ブラットピットの主演映画「ブレット・トレイン」の原作です。物語は息子を殺されそうになった殺し屋が、犯人である中学生へ復習するために新幹線にのるところから始まります。しかしその新幹線には別々の任務を持った4人の殺し屋が乗り合わせていました。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、次々と伏線が回収されるエンターテイメント作品です。個性的な登場人物とテンポの良い展開で漫画のように読み進められます。

 

 

  

猫好きな日本の作家たち

 

日本の作家たちは古くから猫を題材としてきました。ここ数年、「作家と猫」「猫が見ていた」「猫はわかっている」など猫が描かれた文章を集めた本が何冊も刊行され、話題となっています。いろいろな作家の文章に触れられることはもちろん、物事を深く見つめる作家と気まぐれな猫の関係が垣間見られる興味深い内容となっています。猫を知れば日本の作家たちの気持ちがわかるかもしれません!?

 

 

  

まとめ

今回は日本の小説についてご紹介しました。日本にしかないような考えや表現がたくさん有り、色々な国の人に楽しんでいただけるのではないかと思いました。この記事を参考に、日本の小説を通して新たな発見をして頂けたら嬉しいです。

 

 

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記事| 2022年12月12日 | 小説読書オススメ

 

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