■ ■ 商品詳細 ■ ■
浮世絵 木版画 錦絵 月岡芳年『月百姿 稲葉山の月 御届明治18年（1885）画工 月岡米次郎 芳年之印 印 秋山武右エ門 彫工 山本刀 大判
御届明治18年（1885）12月10日／画工 月岡米次郎（芳年之印・印）／板元 秋山武右エ門／彫工 山本刀
大きな瓢を背負い、崖をよじ登る武者を背後から中秋の名月が照らしている構図です。これは、題名「稲葉山の月」から推察して、織田信長が斎藤龍興の城、稲葉山城を攻めた際の、搦手からの攻略を描くものと思われます。武内確斎『絵本太閤記』（寛政９年・1797）の初編巻之八「木下藤吉郎襲稲葉山搦手」によれば、「主従七人、間道を経て搦手へ廻らんと銘々腰に兵糧を付け、大なる瓢に酒を入れ又十郎に背負しめ、頃は八月十三日申の半刻に陣所打立ち、端立山に登り、峰伝ひに細道を稲葉山の後牧田に出ける時、中秋の月東に昇り恰も白昼の如し」とあり、蜂須賀小六の弟・又十郎を描いていることが分かります。
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