種別 刀
長さ68.8㎝ 反り2.2㎝
元幅3.03cm 元重ね0.73cm 先幅2.12cm 先重ね0.5cm 刀身重量675g
計測に際し誤差はお許し下さい。
二代目和泉守兼定（之定）は古刀最上作で最上大業物に指定された
室町時代後期の名工です。同時代の孫六兼元と美濃鍛冶の双璧として
活躍し定の字の中を「之」とするので古来「之定」と呼ばれています。
之定は華やかな刃文を焼き、変化があるのが特色で地鉄の鍛えも
抜群に優れています。戦国期において非常に数少ない受領「和泉守」を
認められた刀工です。
鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、反り深くつき、先反りつき、
切先は中切先が延びごころとなっています。戦国時代らしい
豪壮さと格調の高さが調和された見事な姿だと思います。板目肌が
全体的によくつみ、地沸が細かくつき、地景が入って、白気映りの
現れたとても素晴らしい鍛えであると思います。刃文は丁子乱れに
互の目や尖りごころの刃が交じり、足や葉が入って、匂深く、
匂勝ちに小沸がついて、細かに砂流しがかかっています。
帽子は乱れ込んで、先は尖りごころになって、僅かに掃きかけて返っています。
表裏に棒樋があります。茎はうぶ茎となっています。永正六年の裏年紀も
貴重であると思います。古刀の研究で知られた本間薫山の鞘書があります。
昭和から平成に活躍した刀剣研究家であった得能一男の鑑定書が付属します。
華やかな刃文を見事に焼き上げた之定の大傑作刀であると思います。
ヤマト運輸にて東京発となります。160サイズでの発送を予定しています。
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