Description

　
今作の為にのみ形成された類い稀なる形状に
『純銀』と『鍍金』の二種の植線を用いて
『龍虎や鳳凰』や『魑魅魍魎や鵺』を描き尽くした今作とは
和多志の永年の経験の中でも過去最高の構図を誇る

何かしらの博覧会への出品作で在ろう
という事が容易に窺い知れます
二度とは御眼に掛かる事の叶わない
空前絶後の究極の逸品と成っております！

(時代)
明治期

(寸法)
最大高さ(30.3cm)
最大横幅(21.4cm)
　重量　(1834g)

(状態)
特筆すべき傷みの無い
無傷完品レベルと成っております。

　
大中小の太さを使い分けた
極めて高度な『純銀と鍍金』の二種混合植線と
眼を疑う程に鮮烈なる色彩の多彩さによって
究極とも言えます構図を描き尽くした今作とは
一見するだけでも通常の作例とは一線を画す
紛れも無い何かしら向けの特別作と成っております。

　
皆様は人生の中で此れ程までにも興味深い構図に
出逢われた事は御座いますでしょうか。

日本の美の頂点に君臨する
『着物の色彩』をも髣髴とさせる今作の意匠とは
明治期七宝界の中でも極めて貴重な
博物館や美術館に収蔵されるべき逸作と成っております。

　
鍍金を用いた高度な植線技法とは
初期の並河七宝にも用いられております
金線の技法が確立されてはいなかった当時の
最上級品にのみ施された
この上無き技法と成っております。

　
窓絵とそれ以外の部位の二面性によって
双方が引き立ち融合した今作の出来栄えとは
やはり感嘆に値する
褒め称えるべき究極の逸品と成っております。

　
今作とは明治初期の無銘作ですが
間違い無く当時の林系の名工作と成っております。

　
今作の放つ生命力を宿した力強い波動は
如何様の御部屋をも明るく照らします。